近年、エクオールという成分に女性ホルモンであるエストロゲンと同じような働きがあり更年期障害などの改善に効果的であるということで注目が集まっています。
その健康効果は大豆に多く含まれているイソフラボンと非常に似ていますが、エクオールはイソフラボンよりも強力であるとされスーパーイソフラボンとも呼ばれるようになっています。
そんため、以前であれば、更年期で悩む女性にはイソフラボンサプリメントが進められていましたが、最近ではエクオールサプリメントが主流となりつつあります。
しかし、エクオールはまだまだ耳慣れない方も多いと思いますので、具体的にイソフラボンと何が違のか、両者の違いとエクオールの正体についてご説明します。
エクオールは大豆イソフラボンに含まれているダイゼインと呼ばれるたんぱく質が腸内細菌の一種であるエクオール産生菌によって変換される代謝物なのです。
つまりエクオールとイソフラボンはもともと同じ物質であるとも言えますが、なぜ女性ホルモンに似た働き（エストロゲン様作用）に違いが出てくるのでしょうか？
エクオールとイソフラボンの決定的な違いとして、同じように大豆を摂取したとしてもその効果を得られない体質の人がいるということがあります。
要するに、イソフラボンは大豆食品を食べることにより誰もがその効果を得ることが可能です。
しかしエクオールの場合は腸内にエクオール産生菌がほとんどいない人や全くいない人はいくら大豆食品を食べてもエクオールを作り出すことはできません。
このことからイソフラボンの方が万人向けであり、より実用的であるとする人もいます。
それでは、イソフラボンさえきちんと摂っていれば無理にエクオールを求める必要はないのではと思う人もいるのではないでしょうか。
実はイソフラボンを摂っただけではエストロゲン様作用の効果は少なく、体内でエクオールに変換されることによりその効果が効率的に発揮されることが分かってきています。
つまり、大豆イソフラボンをたくさん摂取しても効果がなかなか実感できない人はエクオールの産生能力がないことが考えられます。
しかし、残念なことにエクオールは日本人の約半分の人は生み出すことができないと言われています。
欧米人はさらに少なく２５％～３０％程です。
これは味噌や豆腐などの大豆食品を食べる習慣があるか、また摂取する量について国ごとに差があるためと言われています。
つまり、エクオールを産生するためには定期的に大豆食品を摂取することがポイントであると考えられます。
また摂取した物質は体の中で作用し、半日から一日後に尿から排出されるので毎日食べることが必要です。
また、エクオールを作ることができる菌は主に乳酸菌です。
乳酸菌は腸内環境の影響を受けやすいので死にやすい菌でもあります。
腸内細菌のエサとなる成分の一つに食物繊維がありますが、海藻やキノコ類など食物繊維の豊富な食材を積極的に取り入れて腸内環境を改善していくことが大切です。
エクオールを作ることができるかどうかはソイチェックという検査で調べることができます。
残念ながら、いくら食生活を見直しても、ソイチェック検査をして、エクオールが作ることが難しい体質の方も出てきます。
その割合は、日本女性の半分です。
そのような方たちは、エクオールが産生出来る人に対して、早い年齢で更年期になりやすいこともわかっているのです。
そんな方たちに、ぜひ使っていただきたいのが、エクオールサプリです。
こちらは、エクオール成分を粒にしているため、体内で産生することが難しい女性でも、問題なくエクオールを体内に取り込むことが可能となっています。
使用し始める年齢にもよりますが、30代から始めると、更年期の症状の予防につながったリ、軽減することが可能となっています。
また、既に更年期に悩んでいる女性の方も、エクオールを取り込むことで、症状が軽減することが分かっています。
イソフラボンサプリで、実感できなかった方も、エクオールサプリで実感できたという人もたくさんいるので、ぜひ一度試してみて下さい。
エクオールとイソフラボンは元々同じ物質であり、体内での働きも非常によく似ています。
そしてエクオールはイソフラボンの効果にも密接に関連しているということが分かりました。しかし現段階の研究では大豆食品を食べただけでは全ての人がエクオールの効果を得ることはできないためサプリ等で補完しつつ腸内環境を中心として体質を整えていくことが重要です。
